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【健康管理】フィラリアの薬と獣医の選択 |
フィラリア予防の為に、蚊の居る時期+1ヶ月間、関西だと5月〜12月まで、毎月、お薬を飲ませなければいけない。 問題は、何処のメーカーの何を飲ませるか? <ブリーダーさんと獣医さんの食い違い> ブリーダーさんは、ミルベマイシンをお勧め。 でも、真愛珠やベティが掛かっている獣医さんは、モキシデックを出された。 ミルベマイシンにして欲しい、と言ったが、「当院ではミルベマイシンは扱いません」との事。理由を聞いた。 「医者の好き嫌いなんですが、ミルベマイシンは、確かに、昔は画期的なお薬でした。沢山の犬が助かりました。 でも、フィラリア陽性犬がドッと死んだ報告が有りましたので、使いたくありません。」と仰る。 まぁ。。。。他の獣医さんに代えることも考えてはみたが、真愛珠を元気にして呉れて、隣の犬も助けて呉れて、 往診して呉れて、緊急時24時間対応で、金額や領収書がきちんとしていて、歩いて5分で、近所の評判も良く、 結構患者さんが居るお医者さん以上の病院を見つけるのは難しい。 同じ治療でも時によって金額がバラバラだったり、往診が無かったり、虫を見つけられなかったり、遠い所へ代えるのは。。。 と、困り果てて、色々調べてみた。 代表的なお薬としては、3種類らしい。
<ミルベマイシン> インターネットで検索してみても、シェルティ、コリーのブリーダーさんはミルベマイシンをお勧めが多い。 コリー系に対しては、ミルベマイシンが無難らしい? が、「ミルベマイシン 陽性犬」を検索条件に、調べてみると、ミルベマイシンはフィラリア陽性犬に対して 9%の死亡率があるらしい?9%って、ほぼ10頭に1頭の割合で死ぬという事。これは大きい! とすると、飲ませ忘れ論外としても、飲ませたつもりで吐いていたり、飲んだ時が丁度脱皮時だったりした時、 フィラリアが住み着いてる可能性ゼロといえない。 あるサイトで、幼児期からずっとミルベマイシンを飲ませていて、何事も無かったのに、ある時、発作を起こしたらしい。 陽性になっていたのでは無いか? では、フィラリア陽性の場合、ミルベマイシンで無ければ、助かるのか? 調べてみたら、助かるとしても、一旦フィラリアに掛かると、もう元の元気な体には戻らないらしい。。。 薬の副作用で、色々な内臓がやられてしまうとか?勿論、費用も掛かるだろう。 <カルドメック> 論外理由を記す。 カルドメックの主成分のイベルメクチンは、コリー系(シェルティ等)とオーストラリアン・シェパードの犬種に於いて、 遺伝的要素が有る場合に、血液脳関門を通過してしまうと神経系の症状を起こして危険との事。即刻手当がされないと死亡に至ると。 遺伝が無い場合は、コリーでも問題は無いようだが、死んでから遺伝が有ると判ったでは遅い! また、受胎率が低下するという話も有り、畜産関係サイトのデータにも見つけた。 <モキシデック> コリー系にとって危険なイベルメクチンに似た、モキシデクチンを主成分とする。 <どうする?> フィラリア予防薬を飲んでる犬に居るフィラリアは100%見つかる訳で無いらしく、 前年度に薬を飲んだ犬の血液検査はしない病院も有る。 室内から外に出さなくても、蚊対策の薬を炊き続けていて、ごく偶に、 床でフラフラになってる蚊を見る程度で元気にプーンと飛ぶ蚊を室内で見なくても、今後20年間、蚊に刺ささない保証は出来ず。 病院がカルドメックとモキシデックしかないと言うならば、モキシデックで様子を見るしかない。。。 と思ったのが大きな間違いで、 大変な事態を起こすことになる。 やはりシェルティの場合、無視出来ない副作用が出る個体が有るのかも。。。 <狂犬病予防注射についての注意> 尚、狂犬病の予防注射と同じ時期に飲ませると危険なフィラリア駆除の薬が有るらしい。要注意! |
あとがき <病院の事情> 2006.03.29 追加 ミルベマイシンとカルドメックは、先発医薬品。 その他は後発医薬品(ジェネリック医薬品)で開発費用が少ない為に、仕入れ値段が半額だそうだ。 しかし、患者に取っては近所の病院の値段は、先発品も後発品も、さほど変わらない。 ということは、病院の利益が違うということ。 患者側にとっては、医薬品の違いより、犬の体重と病院の方が差が大きい。
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お薬の量は、飲ませる直前の体重に比例する。 体重5〜10Kgのものは、体重5Kgにはきつい場合が有る。半錠でも可。 A5の半錠とA2.5の1錠と効能は同じだが、金額が変わる。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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つまり、半端な体重だと副作用が掛かり、しかも高く付く。 <8ヶ月間に予想される体重移動が10Kg〜11Kgの場合の対処> ・飲ませる直前の体重が10Kgになるようウェイトコントロールする。 ・A2.5を1錠/月と、予備に顆粒を1袋貰って、体重が増えた時追加。 <その他マメ知識> ・顆粒を、ミルクやバター等に混ぜてもOK。 ・体重に対する薬が若干少な目の場合。 例えば11kg体重に対し、A2.5を1錠は有効か? 有効な可能性は高いが、100%確実とは言い切れないらしい。 ・以下の効能は同じ ミルベマイシンA顆粒(黄色):1g ミルベマイシンA顆粒10(ピンク) :0.25g ミルベマイシンA2.5:1錠 ミルベマイシンA5:半錠 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
< MDR1遺伝子欠損 > イベルメクチンに対する副作用の原因の1つとして、MDR1遺伝子の欠損が解明されている。 MDR1遺伝子検査は、それを調べる為に開発された検査方法で、獣医さんから検査会社に検査依頼するのが一般的である。 こういう検査が存在するということは、イベルメクチンの危険性を語る。 また、MDR1遺伝子欠損が無いから副作用を起こさないとは言えないらしい。つまりは他の原因は未解明ということ。 |
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